米IBMは,企業向けマッシュアップ・アプリケーション基盤「QEDWiki」の無償プレビュー版を同社の開発者向けサイト「alphaWorks」で公開した。同社が米国時間2月7日に明らかにしたもの。企業に実際の業務でQEDWikiを試してもらい,幅広いフィードバックを募るとしている。

 QEDWikiはホスティング形式で提供するため,ユーザーはダウンロードおよびインストールする必要なく,コラボラティブな環境で同基盤を用いて開発を進めることができる。

 同社はQEDWikiについて,「当社のEnterprise Mashup Technology(企業での利用に適したマッシュアップ技術)は従来のアプリケーション開発における障壁を取り去り,Webやwikiからの情報を使ってわずかな時間でカスタム・アプリケーションを作成するための枠組みを提供する」と説明する。

 例えば,日常の業務が天候の影響を受けやすい会社では,QEDWikiを用いて気象予報,オンライン地図情報,自社の在庫データなどをドラッグ・アンド・ドロップで組み合わせることで,どれくらいの在庫を確保すればよいか判断できる。ちなみに気象情報サービスの米AccuWeatherは,QEDWiki向けの気象情報配信で協力している(関連記事)。

 QEDWikiの無償プレビュー版は,alphaWorksのホスティング・サービス「alphaWorks Services」を通じてアクセス可能。

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