写真●Zune新シリーズを発表するコーポレート・バイスプレジデントのJ Allard氏(左)とBill Gates会長(右)
写真●Zune新シリーズを発表するコーポレート・バイスプレジデントのJ Allard氏(左)とBill Gates会長(右)
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 米Microsoftは米国時間10月2日,同社の携帯音楽プレーヤ「Zune」の新シリーズを発表した。80GバイトのHDD搭載モデルに加え,4Gバイトと8Gバイトのフラッシュ・メモリー搭載モデルを用意する。11月中旬より出荷する予定。

 新シリーズでは,「Zune Pad」と呼ぶタッチパッドを採用し,曲名の閲覧などを指先で操作できるようにした。また,家庭内無線ネットワークに接続すると,自動的にパソコンのコンテンツと同期するワイヤレス同期機能を装備する。Windows Vista Home PremiumやUltimateに搭載されている,「Windows Media Center」で録画したコンテンツも取り込める。

 80Gバイト・モデルの価格は249.99ドル。3.2インチのスクリーンを搭載し,本体カラーはブラックのみ。フラッシュ・メモリー搭載モデルは4Gバイト版が149.99ドルで,8Gバイト版が199.99ドル。ピンク,グリーン,ブラック,レッドの4色を用意する。

 Zune向けオンライン・コンテンツ販売サイト「Zune Marketplace」も刷新し,300万曲以上の楽曲を提供する。DRM(デジタル著作権技術)の制限がないMP3フォーマットの楽曲を100万曲以上用意した。

 同社は,オンライン・コミュニティ「Zune Social」のベータ版も開設した。ユーザーは「Zune Card」という無料のプロフィール・カードを作成し,ZuneやパソコンのZuneソフトウエアで聴いている曲を表示することができる。

 MicrosoftはZuneを「iPod」対抗ブランドと位置づけており,今回の価格設定もiPodとほぼ同じ。米メディア(InfoWorld)によると,昨年11月にリリースしたZuneの出荷台数合計は約120万台。一方,2001年にリリースされたiPodの出荷台数は1億台を超える(関連記事:iPodの販売台数が1億台を突破,発売から約5年半で達成)。

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