韓国 NCIA CHOI, U-hyoek氏
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韓国第二政府統合電算センターで稼動しているシステムの一例
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 「韓国第二政府統合電算センターのサーバー41%にLinuxを採用した」---韓国 National Computing & Information Resourece Administration(NCIA) CHOI, U-hyoek氏は9月13日,韓国ソウルで行われた「第6回 北東アジアOSS(オープンソース・ソフトウエア)フォーラム」(関連記事)で韓国政府のLinux採用事例を紹介した。

 韓国統合電算センターの設立は政府機関ごとに持っていたシステムを一箇所に集める電子政府事業である。災害や障害時でもサービスを継続するための対策を強化するとともに電子政府の効率化を図ることが目的である。

 韓国では2004年に大統領が政府・公共機関でOSSを活性化するための法律を作成するよう指示,2005年12月にOSS導入のためのガイドラインを作成し配布している(関連記事)。

 光州に設置された第二政府統合電算センターでも「電子政府へのOSS導入勧告に基づき,OSSを積極的に採用した」(U-hyoek氏)。現在のところ100台のうち41台がLinuxサーバーである。

 「LinuxはDBサーバーのようなコアな大規模サーバーに採用されているが,安定して稼動している。UNIXまたはWindowsを採用した場合に比べ,Linuxでは「ハードおよびソフトを合わせた価格で,ミッド・サイズ・サーバーでは60.6%,小型サーバーでは51.3%コストを削減できた」(U-hyoek氏)という。