米Microsoftは米国時間7月19日,2007会計年度第4四半期(2007年4~6月)と通期(2006年7月~2007年6月)の決算を発表した。第4四半期の売上高は133億7000万ドルで前年同期と比べ13%成長した。純利益は30億3500万ドル(希薄化後の1株あたり利益は31セント)で同11%の増益。
なお,当期は「Xbox 360」の保証(関連記事)に関する経費として1株当たり8セントを計上した。これを除外した場合の純利益は37億8400万ドル(希薄化後の1株あたり利益は39セント)で前年同期と比べ26%増となる。
通期の売上高は511億2000万ドルで前年度と比べ15%増加した。純利益は140億6500万ドル(希薄化後の1株あたり利益は1ドル42セント)で同18%の増益。Xbox 360保証関連費用や訴訟経費などの一時的項目を除外した場合の純利益は147億2400万ドル(同1ドル49セント)で,同17%増となる。
同社は当会計年度中に「Windows Vista」と「2007 Microsoft Office system」を正式リリースした。「売上高の増加は,顧客によるこれら製品の導入が着実に進んでいることが要因」と同社は説明する。さらに「SQL Server」「Windows Server」「Visual Studio」「Xbox 360」といった既存製品に対する需要も伸びたという。
同社は今後の見通しについても明らかにした。2008会計年度第1四半期(2007年7~9月)の売上高は124億~126億ドル,営業利益は50億~52億ドル,希薄化後の1株当たり利益は38~40セントの範囲と予測する。
2008会計年度通期(2007年7月~2008年6月)については,売上高が568億~578億ドル,営業利益が222億~227億ドル,希薄化後の1株当たり利益が1ドル69セント~1ドル73セントの範囲と見込む。