世界のスーパーコンピュータの性能ランキングを集計しているTOP500に、三菱UFJ証券のシステムがランク入りした。測定性能値で6.52テラFLOPSをマークし、全体で193位(関連記事)。日本の機関/会社では23位中15位となった。

 三菱UFJ証券は複雑な金融シミュレーションの処理を目的にシステムを導入した。デリバティブの商品開発、価格管理、リスク管理などのシミュレーションに利用していく。金融機関の所有するシステムとしては、「TOP500で世界2番目の性能」(日本IBM)という。

 システムの具体的な構成としては、日本IBMのブレード・サーバー「IBM BladeCenter HS21」、OS/クラスタ・システムとして「Windows Compute Cluster Server 2003」を採用した。プロセサはインテルの「Xeon」。ブレードはシャーシに448枚を搭載しておりプロセサ数は合計で896個、プロセサはデュアルコアのためコア数は1792個となる。