写真1●東洋ネットワークシステムズが開発したPLCモデム「PL2-REP-T20C」<br>複数のPLCモデムを集中制御する親機として動作する。
写真1●東洋ネットワークシステムズが開発したPLCモデム「PL2-REP-T20C」<br>複数のPLCモデムを集中制御する親機として動作する。
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●PL2-REP-T20Cの子機となる「PL3-CPE-XE10A1F」&lt;br&gt;MACアドレス管理数は最大16。同最大32の「PL3-CPE-XE01A1F」もある。
写真2●PL2-REP-T20Cの子機となる「PL3-CPE-XE10A1F」<br>MACアドレス管理数は最大16。同最大32の「PL3-CPE-XE01A1F」もある。
[画像のクリックで拡大表示]

 NEC,NECネッツエスアイ,東洋ネットワークシステムズの3社は6月5日,企業向け高速電力線通信(PLC)モデム「TOYONETz 高機能PLCモデム AL」シリーズに,複数のPLCモデムを集中制御する親機「PL2-REP」2モデルを追加したと発表した。親機となるPL2-REPと,既に発売済みのPLCモデムを子機として組み合わせることで,最大約1000台のモデムを接続した電力線LANを構築できる。出荷開始は2007年8月下旬の予定。

 発売したのは,親機または時分割による中継機として動作する「PL2-REP-T20C」と,周波数分割による中継機「PL2-REP-F10C」(写真1)。これらはスペインのDS2が開発したPLC仕様「UPA」に準拠し,物理速度は200Mビット/秒。VLANやQoS(Quality of Service),MACアドレス・フィルタリングなど大規模LAN向けの機能を備える。親機として動作するPL2-REP-T20C,中継機として動作するPLC-REP-T20CまたはPL2-REP-F10Cを数珠つなぎにすることで,パソコンやIP電話を接続する子機「PL3-CPE-XE10A1F」(写真2)および「PL3-CPE-XE01A1F」を約1000台接続できる。

 親機による集中制御が可能な企業向けPLCモデムは,住友電気工業が出荷済み(関連記事)。東京都内のホテルで導入実績がある(関連記事)。NECら3社は今回の大規模向け製品の拡充によって,先行する住友電工を追撃。今後3年間で100億円の売り上げを見込む。

[発表資料へ]