フィンランドNokiaは現地時間5月24日,米QUALCOMMを特許侵害で米ウイスコンシン州西部の連邦地方裁判所に提訴したことを明らかにした。4月にQUALCOMMが同地裁において,Nokiaに対する特許侵害訴訟(関連記事)を起こしたことを受けてのもの。
QUALCOMMがNokiaに侵害されたと主張する2件の特許について,Nokiaは「いずれも侵害していないという確信は変わらない」とし,さらに両特許の無効性を強調した。
Nokiaは今回の提訴で,QUALCOMMがGSM/WCDMAおよびCDMA2000チップセットで同社の特許6件を侵害したと主張。これらの特許は「標準的な性能に必要不可欠というわけではないが,実装すれば大きな利益をもたらす」(Nokia)という。NokiaはQUALCOMMに対し,損害賠償と差し止めを求めている。
NokiaのCFO(最高財務責任者)であるRick Simonson氏は,「過去19カ月間で,QUALCOMMは当社に対して11件の特許訴訟を起こし,損害賠償と差し止めを求めてきた。当社は今回初めて,QUALCOMMによる当社技術の不正利用に対する行動を起こした」と述べた。
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