米QUALCOMMは米国時間4月3日,フィンランドNokiaが同社の5件の特許を侵害しているとして,新たに2件の訴訟を起こしたと発表した。同社はすでに2日,テキサス州東部連邦地裁とウィスコンシン西部連邦地裁に訴えを起こした。

 問題となっているのは,NokiaのGSM/GPRS/EDGE携帯端末で使われている技術。テキサスの訴訟では,GPRS/EDGE無線データ・ネットワークを介してアプリケーションやデジタル・コンテンツをダウンロードする技術に関連して特許が侵害されたと主張。一方,ウィスコンシンでは,一部のGSM携帯電話機に使われている音声エンコーダに関してNokiaが特許を侵害していると訴えている。QUALCOMMは,特許侵害製品の販売差し止めによる救済と,既に販売された携帯電話機に関連する損害賠償を求めている。

 QUALCOMMは,これまでにNokiaのGSM/GPRS/EDGE携帯電話機に関して米国で2件の特許侵害訴訟を起こしている。また,英国,フランス,ドイツ,イタリア,中国でも同様の訴訟が係争中となっている。

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