NTT東西間で「ひかり電話」などが5月23日午前に約3時間40分わたって不通になった問題で(速報続報1続報2続報3),NTT東日本とNTT西日本は5月24日,東西間接続装置(中継系呼制御サーバー)に不具合が発生した原因を発表した。

 NTT東日本によると,接続装置を管理するNTT-MEの委託先の作業員が,5月21日深夜から5月22日未明にかけて接続装置のハードディスクを交換。その後,データ設定の際に作業員が誤ったコマンドを入力したために,交換したハードディスク内のデータの一部が破損し,破損したデータが通話制御処装置のキャッシュ・メモリに送信されたために正常な処理が行われず,東西間の通話が不通になったという。

 ハードディスクの交換は,老朽化による故障を未然防止するために,今回初めて実施した。作業員がコマンドを入力する際に,誤りを検知・予防する機能は備えていなかった。NTT東日本とNTT西日本は「今後,ハードディスクの交換時には作業内容のチェック体制を強化するなどして,再発防止に努める」とコメントしている。

 不通によって,NTT東西の計約318万回線が影響を受け,問い合わせ件数は5月23日午後5時時点で964件だった。

発表資料(最終報)へ
発表資料(第2報)へ
発表資料(第1報)へ