東西NTT間のIP電話サービス「ひかり電話」が5月23日午前、両社間で不通になった問題は、中継事業者の回線で発生したことが分かった。

 NTT東日本とNTT西日本は、総務省が定めた法律で通信回線を直接つなぐことが規制されている。このため、他の通信事業者の回線を介して両社をつないでいる。ひかり電話では、NTT東日本の関連会社であるNTT-MEの回線を利用しており、今回のトラブルはここで発生した。ひかり電話から、東西間の加入電話への通話も影響を受けた。

 現在、東西NTTが原因を調査している。トラブルはNTT-MEが管理する中継用サーバーのソフトウエアを再インストールすることで復旧した。サーバーに不必要なセッションや大量のログなどの情報が蓄積され、新たに接続してくるユーザーの処理を圧迫した可能性が高い。ひかり電話は東西NTTあわせて317万回線の契約がある。