NTT東日本は16日,管内14都道県で15日夕方から発生していた「フレッツサービス」および「ひかり電話」の障害(関連記事1234)の原因は,IP伝送装置(ルーター)の処理能力オーバーが原因であると発表した。

 NTT東日本によると今回の障害の発端は,東京都内のビルに設置したルーターのハードウエア故障に伴うパッケージの交換。このパッケージを交換すると,NTT東日本のIPネットワーク内の全ルーターのルート情報の自動書き換えが発生するという。この際,処理能力を超えるルート情報の書き換えが発生し,多くのルーターの処理能力が飽和。IPパケットの転送を自律停止したという。

 障害の影響を受けたのは23区を除く東京都,北海道,青森県,岩手県,宮城県,秋田県,山形県,福島県,茨城県,栃木県,群馬県,新潟県,山梨県,長野県の14都道県。

 影響があったサービスは,光ファイバのBフレッツが約100万契約,フレッツ・ADSLが約126万契約,フレッツ・ISDNが約13万契約,ひかり電話が約50万契約。110番や119番などの緊急通報もつながらない状態だった。ビジネスイーサを利用しているひかり電話ユーザーは影響なかった。

 なお,今回の障害の経緯などについてNTT東日本は,本日午後の記者会見で説明する。

発表資料