米AMDが米国時間4月19日,2007年第1四半期の決算を発表した。売上高は12億3300万ドルで,前期の17億7300万ドルと前年同期の13億3200万ドルの両方を下回った。純損失は6億1100万ドル(1株当たり損失は1.11ドル)で,前期は純損失5億7400万ドル(同1.08ドル),前年同期は純利益1億8500万ドル(1株当たり利益は0.38ドル)だった(関連記事その1,その2)。
当期の決算には,カナダATI Technologiesの買収/統合関連費用1億1300万ドル(1株当たり0.21ドル)と,従業員の株式報酬費用2800万ドル(同0.05ドル)が含まれる。
買収/統合関連費用と株式報酬費用を除いた粗利率は31%。前期は40%,前年同期は59%だったから,粗利ベースでも大幅減である。その主要因としてAMDは,マイクロプロセサの出荷量減少,平均販売価格の下落,利益率の低いATI Technologies事業の統合を挙げた。
事業別の売上高は,コンピューティング・ソリューション事業が9億1800万ドル(前期比38%減),グラフィックス事業が1億9700万ドル(同19%増),家電製品が1億1800万ドルとなった。
第2四半期の売上高は,当期とほぼ同等かやや増えると見込んでいる。
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