マイクロソフトは、月例のセキュリティ情報の事前告知を4月分から詳細化すると発表していたが、これを延期することを決めた。当初は4月6日付けで実施する今月分の事前告知から、従来よりも詳細な内容を公表する予定だった。米マイクロソフトは4月5日(現地時間)に、従来通りのセキュリティ事前告知を発表している(関連記事)。

 同社は当初、全世界で4月配信分から、個別の製品ごとにセキュリティ上の弱点(脆弱性)の深刻度を告知するなど、より具体的にする予定だった。従来は製品のグループごとに大まかな情報を提供していただけだった(関連記事)。

 延期を決めたのは、米国と日本以外の各国現地法人から、変更する情報の内容について、もう少し時間をかけて検討すべきというフィードバックが、多数寄せられたためだという。早ければ5月にも詳細化した内容の事前告知を開始したいとしている。

 事前告知する内容自体については、「セキュリティ修正作業の準備に役立ててもらいたいという狙いは変わらない」(日本法人 広報)としながらも、「どの程度の詳しさにするのか、情報の粒度は変わってくる可能性がある」(同)という。