写真1 「セキュアシンクライアントサービス」で使うシン・クライアント端末「US100」
写真1 「セキュアシンクライアントサービス」で使うシン・クライアント端末「US100」
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 NECは3月20日,シン・クライアントの運用を請け負う「セキュアシンクライアントサービス」を開始した。シン・クライアント・サーバーをNECのデータ・センターに置く「ホスティングタイプ」と,ユーザー企業側に置く「リモート管理タイプ」の二つのメニューを提供する。

 シン・クライアントにはいくつかのタイプがあるが,このサービスで採用したのは,シン・クライアント・サーバーで仮想的なPC環境を稼働させる「仮想PC型」と呼ばれるものである。クライアント端末にはNECの「US100」(参考記事)を採用(写真1)。この端末は,シン・クライアントでIP電話を使う際の通話品質を確保するため,音声処理機能を内蔵していることが特徴だ。

 ホスティングタイプは,NECのデータ・センター内に置いたサーバーを利用。サーバーの環境設定や障害監視,パッチ適用,ウイルス対策,データのバックアップなどはNEC側が実施する。オプションでNECのIP電話サーバー「UNIVERGE SV7000」の運用を任せることが可能である。一方,リモート管理タイプは,ユーザー企業内に置いたサーバーをNECが遠隔から監視・管理する。監視・管理作業の内容は,ユーザー企業と協議のうえ決定する。

 料金は,ホスティングタイプは1ユーザーIDあたり月額1万4000円(IDが1000の場合)から。リモート管理タイプは月額7万円(シン・クライアント・サーバー1台と管理サーバー1台を別途購入して,そのリモート管理を任せる場合)から。いずれのメニューも初期費用は別途。クライアント端末のUS100は買い取りまたはリースで入手する。買い取りの場合は1台あたり5万2000円(税別)。