消費者の電話通話記録を不正に入手および販売したと米連邦取引委員会(FTC)に訴えられていた米Information Search(ISI)は,FTCとの和解に合意した。FTCとISIが米国時間3月9日に明らかにしたもの。

 FTCは2006年5月,消費者の通話記録を不正な手段で取得し許可なく第三者に販売する米連邦法違反があったとして,ISIを含むオンライン事業者5社を提訴した。訴えのなかで,FTCは通話記録販売の永久差し止め,違法行為によって得た収入の没収を求めていた。

 この和解により,ISIとその代表者であるDavid J. Kacala氏は,当局や裁判所の承認を受けない限り,消費者の通話記録の入手および販売が行えなくなった。身元を偽って電話の決済記録などを取り寄せる「プリテキスティング」を実行することや,第三者を雇って実行させることも禁じられる。こうした行為で得た4万75ドルも没収される。

 なお,同時に提訴された5社のうち,既にIntegrity Security&Investigation Services(ISIS)はFTCと和解済み。残り3社は係争中である。

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