消費者の個人情報を不正入手および販売していた米国のインターネット会社Integrity Security&Investigation Services(ISIS)とその代表者が,米連邦法違反の罪を認め,米連邦取引委員会(FTC)との和解に合意した。FTCが米国時間10月5日に明らかにしたもの。

 FTCは今年5月に,ISISを含め,消費者の通話記録を違法な手段で取得して他社に販売していたオンライン事業者5社を提訴。ISISは,通話記録のほか,クレジットカードでの購入情報の入手および販売も行っていたという。

 今回の和解により,当局や裁判所の承認を受けない限り,ISISは消費者の機密情報の入手および販売を今後いっさいできなくなる。身元を偽って電話の決済記録などを取り寄せる「プリテキスティング」を実行すること,あるいは第三者を雇って実行させることも禁じられる。

 また,ISISとその代表者は,通話記録およびカード購入記録の販売によって得た2700ドルすべてを没収される。

 なお,5月に提訴された他の4社はまだ係争中である。

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