KDDIは2月5日,未成年者がauのEZwebサービスを利用する際は,出会い系や成人向けサイトへのアクセス規制を利用するかどうか親権者の意思確認を必須にする,と発表した。携帯電話事業者が,総務省の要請を受けて取り組んでいる有害サイトへのアクセス制限強化の一環(関連記事)で,2月13日から実施する。

 サービス名は「EZ安心アクセスサービス」で無料で利用できる。EZwebの公式サイトの中からKDDIが審査した青少年向けのサイトだけにアクセスを制限するフィルタリングを行う。同サービスに契約すると,出会い系サイトや違法情報を提供する一般サイトだけでなく,公式サイトであっても成人向けのサイトにアクセスできなくなる。

 未成年者がauの携帯電話を契約してEZwebのサービスを利用するためには,親権者が同意書の中でEZ安心アクセスサービスを利用するかどうかの意思を必ず記入しなければならず,未成年者の判断だけでは決められなくなる。サービスをやめる際にも,同様に親権者の意思確認が必要となる。

 未成年者向けの携帯電話契約時の有害サイトのフィルタリング・サービスでは,NTTドコモが昨年12月から親権者の意思確認を必須化。また,ソフトバンクモバイルも今年1月から18歳未満を対象に親権者による意思確認の必須化を実施しており,2月下旬からは対象を20歳未満に引き上げる。