NTTドコモ,KDDI,ソフトバンクモバイルの携帯電話事業者3社および電気通信事業者協会(TCA)は11月20日,未成年者による有害サイトへのアクセスを制限するフィルタリング・サービスの普及・促進に向けて取り組みを強化すると発表した。

 このフィルタリングの強化は,総務省による要請を受けて実施した。未成年者が携帯電話で出会い系サイトなどにアクセスし,事件に巻き込まれるケースが増えていることが背景にある。特に携帯電話は,保護者の目が届きにくいことからフィルタリング・サービスの強化が欠かせないとの判断があった。

 具体的には,未成年者が新規に契約する際には,フィルタリング・サービスの利用の有無を必ず親権者に確認する。親権者の同意が確認できなければ未成年者によるインターネット・サービスの申し込みは受け付けない。このほか,フィルタリング・サービスの周知・啓発,販売代理店への指導の強化,普及状況の定期的な評価なども実施する。