写真1 NTT持ち株会社の和田紀夫社長
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写真2 トライアル参加事業者の代表者
写真2 トライアル参加事業者の代表者
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 NTTグループは12月20日,構築を進める次世代ネットワーク(NGN)のフィールド・トライアルを開始した。トライアル内容を一般に公開するショールーム「NOTE(NGN Open Trial Exhibition)」を東京と大阪に開設。約1年間にわたってさまざまなトライアル内容を公開する。2007年4月からは一般ユーザーにもトライアル対象を広げ,2007年度下期の実サービス開始を目指す。

 フィールド・トライアル開始の共同記者会見で,NTT持ち株会社の和田紀夫社長(写真1)は「オープンとコラボレーションがNGNのキーワード」と語り,さまざまな事業者と共にNGNのサービス開発を進めていく姿勢を改めて強調した(写真2)。

 トライアルの参加企業は12月20日段階で,朝日ネット,NEC,NECビッグローブ,NTTコミュニケーションズ,NTTドコモ,シスコ,ソニー,ソネットエンタテインメント,ニフティ,日立製作所,ぷららネットワークス,松下電器産業の12社。このうちシスコやNEC,日立,松下など6社が,実際にショールームでサービスなどを展示している。

 ショールームの展示内容は,NTTがNGNの特徴として強調する「品質の良さ」と「セキュリティ」を生かしたサービスが目立つ。品質面では,ハイビジョンの動画をネットワークで伝送する様子などを紹介。セキュリティ面では,NGNが持つ発信者IDを使ってプライバシを保護できる,ネットワークを使った介護サービスなどを展示している。

 ショールームは,東京の大手町ファーストスクエア ウエストタワーの1階-2階部分と,大阪駅付近のディアモール大阪に設置。見学は事前予約制であり,専用サイト(http://www.ngn-note.jp/)から希望日時と氏名を登録する必要がある。

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