パナソニック ネットワークサービシズは11月16日,同社が運営するISP事業「hi-ho」において,迷惑メール(スパム)対策を強化することを発表した。12月から,すべてのメールに対して「Outbound Port 25 Blocking(OP25B,ポート25ブロッキング)」を実施する。

 OP25Bとは,ISPのメール・サーバーを経由せずに送信されるメールを遮断する技術。これにより,迷惑メール送信事業者のサーバーや,ボットに感染したパソコン(ボットネットを構成するパソコン)から直接送信される迷惑メールを遮断できる。

 hi-hoでは2005年9月に,迷惑メール対策の一環としてOP25Bを部分的に導入済み。携帯電話のアドレスあてのメールに限り,OP25Bを実施している(関連記事:hi-hoが「ポート25ブロッキング」を実施)。12月からは適用対象を拡張して,すべてのメールに対してOP25Bを実施する。これにより,12月以降はPCあてのメールについても,hi-hoのメール・サーバーを経由させないと送信できなくなる。

 今回のOP25B全面導入により,別のISPのメール・サーバーを利用してメールを送ることもできなくなる。ただし,別のIPSのメール・サーバーが「Submissionポート」に対応していれば送信可能。OP25BによりTCPポート25番への外向きの通信はブロックされるが,SubmissionポートではTCPポート587番を利用するためだ。

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