米レノボと米IBMは現地時間の9月28日、ノート・パソコン「ThinkPad」のバッテリーを自主回収すると発表した。ソニー製の52万6000個が対象となる。2005年2月から2006年9月に販売したThinkPadの5~10%程度がソニー製バッテリーを搭載しており、回収にかかるコストの多くはソニーが負担する模様。

 両社が回収に踏み切ったのは、対象となるバッテリーが加熱し発火する危険性があることを確認したため。9月16日に米ロサンゼルス国際空港で発生した発火事故(関連記事)を受けて調査し、決定した。両社は、「交換が終了するまで本体からバッテリーを外して、ACアダプタで利用してほしい」としている。

 回収するのは、以下のモデルに搭載されたバッテリーのうち該当する製造番号を持つもの。さらに、およそ2005年2月から2006年9月までにThinkPad T40、同R50の交換バッテリーとして販売されたものも回収対象となる。

●回収対象のバッテリーを標準搭載している可能性のあるモデル
ThankPad Tシリーズ(T43、T43p、T60)
ThankPad Xシリーズ(X60、X60s)
ThankPad Rシリーズ(R51e、R52、R60、R60e)

●製造部品番号(保守部品として販売された際の番号)
92P1072(92P1073)
92P1088(92P1089)
92P1142(92P1141)
92P1170(92P1169もしくは93P5028)
92P1174(92P1173もしくは93P5030)