ITベンダーのケイ・ジー・ティー(KGT)は9月26日、日本版SOX法(J-SOX)に対応する企業向けに「J-SOXスタートアップパッケージ」を発売した。J-SOXスタートアップパッケージは、日本版SOX法対応の監査で利用する文書の作成を支援するツール(文書化ツール、日経コンピュータ10月2日号に関連記事)の「Ci-Tower BPM 北斗バージョン」と、文書化ツールを利用して実際に文書を作成する担当者向けのeラーニング・サービス「内部統制構築支援eラーニング」で構成する。

 Ci-Tower BPM 北斗バージョンは、KGTの文書化ツール「Ci-Tower BPM」に、東京北斗監査法人が監修した日本版SOX法対応用文書のテンプレートを付属したもの。Visioで記述した業務フロー図に、リスクやコントロール(統制)を記述することで、RCM(リスク・コントロール・マトリックス)を作成する。日本版SOX法では、内部統制の整備状況や運用状況を監査するために、業務フロー図、RCMなどの文書を作成する必要があると一般的に言われている。

 内部統制構築支援eラーニングは、(1)全社員向けに内部統制の概念を解説した「基礎編」、(2)内部統制プロジェクトのリーダー向けに、内部統制の整備方法や文書化の概要を解説した「応用編」、(3)文書化作業を実施する担当者向けに、Ci-Tower BPM 北斗バージョンを利用した文書の作成方法を解説する「実践編」の3種類を用意した。

 J-SOXスタートアップパッケージの価格は28万1400円。Ci-Tower BPM 北斗バージョン デスクトップが1ライセンスと、内部統制構築支援eラーニングの基礎編/応用編/実践編についてそれぞれ1ライセンスがセットになった価格である。Ci-Tower BPM 北斗バージョン デスクトップ、内部統制構築支援eラーニングの基礎編/応用編/実践編は、それぞれ個別でも販売する。