写真 導入事例情報の画面例
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 情報処理推進機構(IPA)は2006年5月15日,オープンソース・ソフトウエア(OSS)の性能評価や導入事例などに関する情報を公開するサイト「OSS iPedia」(http://ossipedia.ipa.go.jp/)を立ち上げた(関連記事)。IPAが2006年1月,OSSの普及を目的に設立した組織「OSSセンター」での活動で蓄積した情報を公開する。

 OSS iPediaのサイト内の情報は大きく,(1)性能評価,(2)導入事例,(3)QA集や用語集などの「ナレッジベース」,の3種類がある。サイトの利用者は,インターネットを介して情報を参照したり検索したりできるだけではなく,自身が実施した性能評価結果や導入事例を登録できる。

 中でも目玉は性能評価情報。IPAは2004年以降,OSSの性能や信頼性を評価するとともに障害解析ツールを開発,その成果を公開してきた。例えば,2005年度の成果は「公開後4カ月で24万件のダウンロードがあった」(IPA)。今回公開したOSS iPediaでは,こうした性能情報に検索エンジンを実装して,利用者がより使いやすくなるようにチューニングした。

 具体的には,「JbentoStore」や「pdbench」などの評価方法や「JBoss」,「Tomcat」など評価対象ソフトウエアなどから絞り込み検索が可能になったほか,OS,サーバー,CPUなどの詳細な条件を指定した条件検索もできる。

 導入事例情報は,業務やシステムの用途・規模などの項目に対して任意の検索条件を指定して検索可能。システム名やユーザー名,業種やシステムの概要や特徴,システム構成,請け負ったSIベンダー名などを閲覧できる(写真)。

 ナレッジベースはMediaWikiを用いて作成。「Q&A」および「用語集」,カテゴリごとに分類された関連情報集「ディレクトリ」からなる。最新トピックスなど約400項目を公開している。