日本ベリサインは4月3日,脆弱性(セキュリティ・ホール)やウイルス,サイバー攻撃などに関する情報をメールなどで配信する「CyberNotice」サービスの提供を開始した。

 CyberNoticeサービスのメニューは,「CyberNotice Pro」と「CyberNotice Mail」の2種類。いずれのメニューでも,セキュリティの脅威(攻撃やウイルスなど)や脆弱性,および対策に関する情報をメールで毎日配信する。警戒すべき脅威が出現した場合には,「警戒情報」をメールで随時配信する。

 これらに加えてCyberNotice Proでは,過去の脅威やその分析,対策などを収めた同社のデータベースにアクセスできる。CyberNotice ProユーザーはWeb経由で同社のデータベースにアクセスして,OSやアプリケーションなどの種類を指定すれば,それらに関連した過去の脅威や対策を検索できる。

 もともとCyberNoticeサービスは,伊藤忠商事の事業会社サイバーディフェンス(現サイバーディフェンス研究所)が,セキュリティ調査会社である米iDefense社のライセンス供与を受けて,2002年1月から提供していたサービスである。

 米VeriSignが2005年7月にiDEFENSEを買収したことを受けて(関連記事),伊藤忠商事と日本ベリサインは2006年3月,CyberNoticeサービスの営業譲渡について基本合意に達したことを明らかにしていた(プレスリリース)。営業譲渡は予定通りに終了し,今回,日本ベリサインがサービス提供を開始することを発表した。

 日本ベリサインによれば,サービス内容はほとんど従来どおりであるという。料金は,配信数などによって異なるので,CyberNotice ProとCyberNotice Mailのいずれについても,個別見積もりであるとしている。

◎参考資料
日本ベリサイン、セキュリティ情報配信サービス「CyberNotice」サービスの提供を開始(プレスリリース)