ソフトウエア開発のサイボウズは2月20日,携帯サイトの構築を手がけるゆめみと業務・資本提携したと発表した。狙いは,MVNO(仮想移動通信事業者)参入を視野に入れたモバイル向けサービスの開発。第三者割当増資により,サイボウズはゆめみの14%に相当する株式を取得する。

 サイボウズは,MVNOへの参入を2005年8月に公表済み。子会社のインフォニックスを通じてMVNO向けの課金・請求代行サービスを既に展開している。今回ゆめみと提携することで,企業向けのモバイル・サービスやアプリケーションを検討,開発していく。例えば携帯電話のボタンを押すだけで,「社内のグループウエア・サーバーにセキュリティを確保した状態で自動接続する」(サイボウズ)ことなどを考えている。

 なお,「インフラを借りる相手先として現在,複数の通信事業者と交渉中。テスト・マーケティングを経て2006年末までに本格的にサービスを開始したい」(同)とする。