InfiniTalkの設定画面の例(写真は開発中のもの)
InfiniTalkの設定画面の例(写真は開発中のもの)
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 ターボリナックスは2月14日,オープンソースのIP-PBXソフト「Asterisk」(アスタリクス)を使用したIP電話用サーバー・ソフト「InfiniTalk」を発表した。2月末より発売する。対応OSは同社の「Turbolinux 10Server」。他のLinuxディストリビューションでも稼働するが,その際はパッチが必要となる。

 Asteriskは米ディジウム社のマーク・スペンサー社長が開発したオープンソースのIP-PBXソフト。呼制御プロトコルは,SIP(session initiation protocol)やH.323,SCCP(skinny client control protocol)などに対応する。APIも公開されており,他のアプリケーションとの連携も可能だ。さらにターボリナックスは,Webブラウザによる設定などができるような拡張を加えた(写真)。従来のPBXでは難しかった自社による管理も可能になるとしている。全通話の録音機能なども備える。このほか,NTT東西地域会社の法人向けIP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」にも対応する予定だ。

 価格は10ユーザー・ライセンスと同社が開発したWindows用ソフトフォン(3月末提供予定)のライセンスを付属して19万8000円(税別)。90日間の無償インストール・サポートも付属する。価格にOSは含まない。今後,冗長化オプションなども提供予定である。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション