ジュニパーネットワークスの中規模拠点向け統合型セキュリティ装置「Secure Service Gateway 500」
ジュニパーネットワークスの中規模拠点向け統合型セキュリティ装置「Secure Service Gateway 500」
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 ジュニパーネットワークスは2月7日,中規模拠点向けの統合型セキュリティ装置「Secure Service Gateway 500」(以下,SSG)シリーズを発売した(写真)。

 SSGシリーズは,2004年に買収した旧ネットスクリーンのファイアウォール/VPN(仮想閉域網)ゲートウエイである「NetScreen」に,ジュニパーのルーター機能を一部付加した初めての製品。1台でセキュリティとルーターの両機能を備えるため,「中規模拠点がインターネットVPNを構築する用途などに向く」(小澤嘉尚技術本部副本部長)。

 NetScreenシリーズがうたってきた処理性能の高さはSSGシリーズも継承する。例えばファイアウォール機能であれば,最大1Gビット/秒の処理能力を備える。また2006年下半期には,ウイルス対策やスパム防止などの機能を追加する計画である。

 高性能版の「SSG 550」と廉価版の「同520」の2種類を用意する。価格はともにオープンだが,機能面で競合する米シスコシステムズのセキュリティ機能搭載ルーター「Cisco ISR」シリーズとそん色ない価格になるという。Cisco ISRの参考価格から判断すると,20万~200万円程度になりそうだ。

(島津 忠承=日経コミュニケーション