シャープ,ソニー,東芝,日立製作所,松下電器産業の大手家電メーカー5社は2月3日,ブロードバンド接続機能を持つデジタル・テレビ(DTV)向けに提供するポータル・サービスを検討する団体「DTVポータル検討ワーキンググループ」を結成した。

 デジタル・テレビ向けのポータル・サービスとしては,既に松下電器産業の「Tナビ」やソニーの「TVホーム」がある。これらのサービスでは,テレビをブロードバンド回線に接続することで,テレビ画面上で通信回線を使ったニュース・コンテンツや生活情報を見ることができる。しかし現状では,メーカーや機種に依存するため,ポータル・サービスの利用には制限がある。

 DTVポータル検討ワーキンググループでは,こうした制限を取り払い,デジタル・テレビで利用できるポータル・サービスを共通化することを進める。通信回線を使ったデジタルテレビへの映像配信も視野に入れる。これらの技術仕様は,関連する標準化団体と連携しながら策定。検討の成果は今後,CEATEC JAPANなどの展示会で公開していくという。