日立情報システムズは2006年1月19日,企業のネットワーク・セキュリティのアウトソーシング・サービス「SHIELD/CSO4U」を発表した。SHIELD/CSO4Uは情報漏えいや盗聴防止,検疫などを請け負うLAN用のアウトソーシング・サービス「SHIELD/ExLink」に,WAN用のサービスとセキュリティ情報提供サービスを組み合わせたもの。
 
 WAN用のサービスとしては,脅威の状況に応じたファイアウォール・ルールの動的な変更とウイルス・パターン・ファイルの迅速なアップデートがある。前者は,ワームのまん延の危険性が高まったり,侵入検知システム(IDS)によってWebサイトへの攻撃を検知した場合にそれに応じたルールを適用する。例えば,ある地域から送られる大量のスパムメールを検知したときに,その地域からの通信を遮断するといった措置を施す。脅威が去った後は,そのルールを消去する。後者は危険なウイルスが見つかったときに,すばやくパターン・ファイルを更新するというもの。一般にウイルス対策システムはスケジュールに沿って1日に1回程度しかパターン・ファイルを更新しないため,パターン・ファイルの公開から更新までタイムラグが生じる可能性がある。このサービスによって,このタイムラグの解消を図る。
 
 セキュリティ情報提供サービスは,現在問題になっているセキュリティ情報をWebページでリアルタイムに提供するもの。同社のセキュリティ・オペレーション・センターが収集/分析したセキュリティ情報や一般ニュースを公開する。
 

 サービス開始は2006年1月末。月額料金は最小構成で10万円(税抜き)から。初期費用は個別見積もり。価格にはファイアウォールやIDSなどの装置は含まれない。