NTT東日本は1月16日,法人向けIP電話サービスの「ひかり電話ビジネスタイプ」に,ユーザーの音声を認識し着信を振り分ける機能を追加すると発表した。主にコール・センターでの利用を想定している。

 「音声認識型着信振分機能」として1月17日から提供する。電話をかけてきたユーザーに「○○に御用の場合は『1』,○○の場合は『2』」といったアナウンスを流し,これに対するユーザーの音声応答を認識。あらかじめ設定した外線番号へと着信させる。電話機のプッシュ音でも選択可能。こうした簡単な数字のほか「年齢や性別,会員番号といった言葉を認識することを想定している」(NTT東日本 ビジネスユーザ事業推進本部ネットワークソリューション部)。

 応答・認識用のサーバーは,NTT東日本が運用する。ユーザー側で音声認識用の装置を用意する必要がないため,初期コストを抑えることが可能という。なお,初期費用や毎月の利用料金はユーザーによって構築するシステムが異なるため,個別に見積もる。NTT西日本は現時点で同様のサービスを提供する予定がないという。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション