コンピュータ・アソシエイツは1月16日,分散しているユーザー・アカウントを統一的に管理するシステム「Identity Manager r8.1」を発表した。
 
 Identity Maneger r8.1はWebサーバーやOS,グループウェア,ERP(統合業務パッケージ),メインフレーム,データベース管理システムなどへのアカウント登録,削除を統合的に管理するためのソフトウェア。役割とその役割が使うシステムおよび権限を定義しておくことで統一的なアカウント生成/削除を行う。例えば,新人が営業部に入ってきた場合,ユーザー名,パスワードを入力し,営業部という属性を加えると,営業部用のファイル・サーバーやデータベース,ERPにアカウントを作られる。また,退社時には,そのアカウントを消すだけで関連するシステムからそのユーザー・アカウントを消去可能。

 また,登録内容のほか,ユーザー・アカウントの追加・削除,グループの変更などの管理作業をログとして保存し,分析/レポート化できる。「2008年3月に施行される見込みの日本版SOX法では,財務情報をどのように管理しているかを示すことが厳しく求められる。Identity Managerのレポーティング機能はこれに対応するための大きな武器になる」(プロダクト・マーケティング部エンタープライズ・プロダクト・プランニング・グループ シニア・マーケティング・マネージャーの末吉聡子氏)という。
 
 出荷開始は2月1日。1000ユーザーで900万円から。