NTT東日本は1月10日,企業向けのIP電話サービスである「ひかり電話ビジネスタイプ」のオプションとして,アクセス回線の二重化機能を追加した。運用に使っている回線にトラブルが発生した際は,予備系の回線に自動的に切り替える。1月11日より提供開始する。

 同社は,2005年12月1日からひかり電話ビジネスタイプ向けに年間稼働率99.9%に設定した「サービス品質保証制度(SLA)」を提供している。このSLAは,アクセス回線として同社の「スーパーワイドLANサービス」,「「メトロイーサ」もしくは「フラットイーサ」を採用するユーザーが対象。今回の「アクセス回線自動切替機能」は,この中の「スーパーワイドLANサービス」をアクセス回線を使っているユーザー向けに提供する。

 IP電話網とユーザー側のオフィスまでのアクセス回線を完全に二重化し,予備系の回線を常時待機状態にすることで,万が一運用側回線が不通の場合は瞬時に予備系に切り替える。電話機や電話番号は運用系が不通時でも,そのまま継続して使うことができる。料金は個別見積もりで,提供エリアはNTT東日本のサービス提供エリアである17都道県。なおNTT西日本では,同種のサービス提供は今のところ未定としている。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション