写真1 NTT東日本の高部豊彦社長
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写真2 高部社長の講演資料の一部
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 NTT民営化20周年を記念したイベント「NTTグループ コミュニケーションEXPO」で12月21日,NTT東日本の高部豊彦社長が講演に登場(写真1)。「NTT東日本の光ブロードバンドの取り組み」と題したプレゼンテーションを行った。

 高部社長は講演中,NTT東日本のFTTH(fiber to the home)ユーザー数が11月末時点で146万に達したことを披露。「FTTHの月間純増数は9万超。その一方でADSL(asymmetric digital subscriber line)の純増は1万を切るようになった。相当なピッチで光化が進むと確信している」と,グループで掲げている「2010年までに光3000万回線」の目標達成に自信を見せた(写真2)。

 今後の取り組みとしては,光回線ならではのサービスを追加していくことと,開通工事の迅速化を改めて強調。工事に関しては,申し込み段階で開通工事日を即決したり,土曜日や休日に工事を実施する体制を整えていることなどを紹介した。

 さらに,FTTHに関するトラブルや疑問,要望などを一元的に受け付ける「光サポートセンタ(仮称)」を2006年春に新設することを明らかにし,一層の顧客拡大に向けた意欲を示した。将来はWebでFTTHの申し込みを受け付けるようにするなど,光開通までの業務フロー簡易化を引き続き進めていく予定だという。

(宗像 誠之=日経コミュニケーション