庄山悦彦社長(左)と古川一夫副社長(右)
庄山悦彦社長(左)と古川一夫副社長(右)
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 日立製作所は12月15日,4月1日付で庄山悦彦・取締役 代表執行役 執行役社長が取締役 代表執行役 執行役会長に,代表執行役 執行役副社長の古川一夫氏が代表執行役 執行役社長に就任すると発表した(写真)。「私が日立グループ全体の方針を打ち出し,古川新社長が具体的な戦略を立案して実行する」(庄山社長)と二人三脚体制となる。

 古川副社長は1971年の入社以来,「交換機を担当する技術者に始まり,通信のディジタル化やIPネットワーク事業の立ち上げなどを手掛けてきた」(古川副社長)と一貫して情報通信分野を担当。現在は副社長と兼任で,情報通信分野を統括する情報・通信グループ長&CEOの立場にある。情報通信に詳しい古川副社長をトップに据えることで,各通信事業者が計画中の次世代ネットワークなどへの対応を強化する狙いがあると見られる。

 またNECや富士通などが進めている情報通信分野の関連会社の再編に関しては,「当社は関連会社の分担をすでにきちんと整理している。今の体制に問題はない」(古川副社長)とコメント。当面は関連会社の再編を行わないとの考えを明らかにした。