総務省は11月11日,WiMAXやiBurst,次世代PHSなど無線ブロードバンドへの割り当て周波数を2.5GHz帯にする方針をほぼ固めた。この内容は,11日に発表されたワイヤレスブロードバンド推進研究会の最終報告書案で明らかになった(関連記事)。

 2.5GHz帯は元々,第3世代携帯電話(3G)用途のために国際的に“予約席”になっていた周波数。WiMAXなどの無線ブロードバンド技術が台頭してきたことから,総務省は3G以外の技術にも割り当てる方針で検討を進める見込みだ。議論の開始は「2006年1月か2月ころ」(総務省電波政策課の小泉純子・周波数調整官)を予定している。

 まずは導入する技術や,他システムと干渉しない仕組みなどの技術面を検討する。その後,通信事業者に割り当てるための免許方針を決めていく。「できれば1年間で決着させたいが,技術的な課題も多く困難な議論になるかもしれない」(稲田修一・電波政策課長)。