写真 YOZANがオープンしたWiMAXポータル・サイト(http://www.wimax.ne.jp/)
写真 YOZANがオープンしたWiMAXポータル・サイト(http://www.wimax.ne.jp/)
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 YOZANは11月4日,WiMAXと無線LANを組み合わせた無線インターネット接続サービスを12月25日に開始すると発表した。サービス名は「BitStand」。サービス利用料は年額7560円となる。また同日から,WiMAX関連サービスのポータル・サイトを開設した(写真)。

 提供エリアは,サービス開始時点では東京都内の池袋,新宿,渋谷,東京駅周辺の4カ所。「人口密集地を中心に,2006年6月末までに東京23区内全域に広げていく」(YOZAN広報)としている。

 WiMAXをバックボーンにしたIEEE 802.11b/g対応の無線LANアクセス・ポイント(AP)を都内に設置し,ユーザーはそのAP経由でインターネットにアクセスできる。WiMAXの電波を直接受ける形ではなく,ライブドアの公衆無線LANサービス「livedoor Wireless」に近い内容だ。通信速度は「実効9Mビット/秒」(YOZAN広報)。

 BitStandとは別に,WiMAXの電波を直接受けられる法人向けサービス「WiMAXダイレクト」も提供する。サービス開始はBitStandと同じ12月25日の予定。端末に卓上型の送受信機を利用し,WiMAXの電波をイーサネットに変換してデータを送受信する。現時点で料金は未発表。通信速度は,BitStandと同じ実効9Mビット/秒だという。

 YOZANが採用するWiMAX規格は,固定通信規格の「IEEE 802.16-2004」。携帯電話とほぼ同じ使い勝手が期待できる移動通信規格「IEEE 802.16e」は,現在標準化作業の途上。16eによるサービスは,KDDIやソフトバンクが実証実験を実施している。

●日経コミュニケーション編集部より 掲載当初,サービス開始時点の提供エリアを「池袋,新宿,渋谷,四谷」としていましたが,正しくは「池袋,新宿,渋谷,東京駅周辺」でした。お詫びして訂正いたします。2005.11.07