写真 KDDIが参考出展したSTB用無線機器
写真 KDDIが参考出展したSTB用無線機器
[画像のクリックで拡大表示]

 KDDIは東京ビッグサイトで開催中の「WPC EXPO 2005」に,ブロードバンド放送向けのセットトップ・ボックスを無線対応にするための装置を参考出品している。開発したのはNECアクセステクニカ。

 同社が提供中のFTTHを使うトリプルプレイ・サービス「光プラス」の映像サービスを見るには,テレビに直接セットトップ・ボックスを接続する必要がある。しかし,宅内のブロードバンド・ルーターとテレビの距離が遠く配線が必要になる場合も多い。今回展示した無線LAN製品をセットトップ・ボックスにつなげば,ブロードバンド・ルーターとセットトップ・ボックスの間の配線が不要になる。

 同社の放送サービスの中でも,多チャンネル放送はIPマルチキャストで実現している。「通常のパケットと異なりIPマルチキャストのパケットを無線LANで流すのは技術的に簡単ではないため,専用装置を開発した」(KDDI)という。

 KDDIは2006年3月以降に東京電力と共同でFTTHを展開する予定。今回の出展品は,「FTTH事業を強化するタイミングに合わせて提供することを検討中」とする。

(山根 小雪=日経コミュニケーション