富士通が参考出展した「.u Visual」
富士通が参考出展した「.u Visual」
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 幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2005」で,富士通が地上デジタル放送の受信とIPテレビ電話が可能なワイヤレス端末を参考出展した(写真)。

 「.u Visual」という名前が付いたこの端末は,CPUに同社製「FR461(400MHz)」を採用。OSはRed Hat Linuxを搭載する。MPEG-4やH.264といった動画コーデックを搭載し,3.7型で640×480ドット(26万2144色)が表示可能なTFT液晶ディスプレイに様々な動画を表示できる。IEEE 802.11b準拠の無線LANモジュールも本体に内蔵している。

 会場ではMPEG-4/AVCコーデックを用いて,端末間で無線を使ってIPテレビ電話をかけるデモを披露した。携帯端末向け地上デジタル放送(ワンセグ)で利用するH.264/AVCコーデックも搭載済みのため,チューナー・モジュールを追加することでワンセグの受信も可能になるという。

 同社は,.u Visualを企業向けのソリューション製品としてカスタマイズを加えながら販売する意向。例えばセミナーやイベント用の端末や,建築現場での記録用途などを想定している。2006年度の出荷を目指し,5万円を切る価格を実現したいという。