日本IBMは9月29日,携帯電話やPDAなどモバイル端末用のミドルウエア「WebSphere Everyplace Access V5.1」(WEA5.1)を,NTTドコモのスマートフォン「FOMA M1000」に対応させる意向を明らかにした(写真)。
この製品はサーバー側のソフトのほか,モバイル端末向けデータベース「DB2 Everyplace」やインスタント・メッセージ「Sametime」のクライアント,デバイス管理用モジュールなどがセットになっている。データベースやグループウエアのサーバーとモバイル端末の間でデータを同期させたり,モバイル端末のデバイス管理ができる。デバイス管理とは,モバイル端末の使用ユーザーやインストールされているソフトウエア,ネットワークに接続しているかどうかを把握したり,ソフトの遠隔インストールが可能な機能。
WEA5.1はWEAの新版で,サーバー・ソフトの動作プラットフォームの拡大が強化ポイント。従来のWindows 2000 Server/AIX5.3からWindows 2003 ServerやUNIXでも動作するようにした。出荷開始は9月30日だが,M1000への対応時期は未定。価格はサーバー1CPUあたり1500万円。利用ユーザー数50までに限定して450万円の「WebSphere Everyplace Access Starter Edition V5.1」もある(いずれも税別)。