専用プレーヤ「MOOCS PLAYER」
専用プレーヤ「MOOCS PLAYER」
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 ニフティは9月28日,10月31日からインターネット経由の音楽配信サービス「MOOCS」(ムークス)を開始すると発表した。インターネット接続サービスの「@nifty」とは別ブランドとし,ニフティの非会員も利用できる。売上げ目標は2007年度で80億円。

 販売楽曲数はサービス開始時点で15万曲,2005年末までに20万曲を用意。参加レーベルは「今日の時点ではまだ公開できない」(ニフティ)とするが,矢沢永吉や宇多田ヒカルなどが所属する東芝EMIと平原綾香などが所属するドリーミュージック,インディーズ中心のダイキサウンドが楽曲を提供する予定。1曲当たりの価格は105円~257円。音楽ファイルの形式には松下電器産業や東芝などが開発した「SD-Audio AAC」を採用する。提供するビットレートは128kビット/秒で,CDと同等の音質という。

 音楽ファイルはSDメモリーカードとCD-Rなどの光ディスクへの書き込みが可能。ただし,音楽ファイルごとに書き込み可能な回数が設定されている。著作権保護技術は業界標準の「CPRM」(content protection for recordable media)と東芝が開発した「MQbic」を使う。

 音楽プレーヤはWindows上で動作する「MOOCS PLAYER」(写真)を無償で提供するほか,NTTドコモの携帯電話「P901iS」や松下電器の携帯音楽プレーヤ「D-snapオーディオ」などのSD-Audio AACに対応する機器。「2006年3月までにSD-Audio AAC対応の機器は700万台になると見込んでいる」(ニフティの田代彰サービスビジネスグループ音楽・映像プロジェクト部長)。

(武部 健一=日経コミュニケーション