トレンドマイクロは9月20日,迷惑メール対策サービス「Trend Micro Network Reputation Services」を発表した。10月31日に発売する。迷惑メール送信者のデータベースを基に,メール送信元のIPアドレスが迷惑メール送信に使われているかどうかを判定するサービスである。

 サービスは「RBL+ Service」(以下RBL+)と「Network Anti-Spam Service」(NAS)の2メニューで構成する。RBL+では,1日に約10回更新する迷惑メールの送信者データベースを使用する。NASはそれに加えて,ボットに対応できるデータベースも利用する。このデータベースは5分おきに更新される。

 トレンドマイクロのサービスの特徴は,多くの種類のメール・サーバーに対応すること。RBL+は35種類のメール・サーバー,NASは9種類のメール・サーバーで動作を確認済み。「好きなメール・サーバーを使えるため,選択肢があることが我々の強み」(チーフ・テクノロジストのデーブ・ランド氏)だという。

 同サービスはプロバイダや一般企業向けに販売。料金はRBL+が3万5000円(50アカウントの場合,1年間),NASが6万5000円(同)。同サービスは,トレンドマイクロが6月に買収したケルケアの技術を採用。米国では既にサービスを提供中で,著名なプロバイダの6割で採用されているという。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション