「MySQLの『My』は私の長女の名前。今,次女の名前をつけたエンジン『Maria』を開発している」---MySQL共同創業者のMichael "Monty" Widenius氏は,最初にMySQLをひとりで開発した「MySQLの生みの親」だ。Widenius氏にこの数年の変化や近況について聞いた。



MySQLの生みの親Michael "Monty" Widenius氏
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2003年にあなたが来日された際,インタビューさせていただき,MySQLを開発し公開した経緯をうかがいました(関連記事)。あれから様々な変化があったと思いますが,最も大きな変化は何でしょうか。

 そうですね,何千人も参加する大きなカンファレンスが開かれるようになったことは大きな変化ですね。

 MySQLはエンタープライズを含めた多くのシステムで使われるようになった。これも大きな変化です。

今もコードを書いているのですか。

 もちろん。MySQLのストレージ・エンジンを書いています。名前はMaria(編注:MyISAM++から改名)。Mariaは私の娘の名前です。

 Mariaの特徴はロングタイム・トランザクション,ビットマップ・インデックス,マルチバージョンの行レベル・ロックなど。安定していて速いエンジンです。

 MySQLのMyは私の長女の名前です。Maxdb(独SAPのSAP DBを譲り受けて改名した)は長男Maxの名前からとっています。

MySQLのマスコットをイルカにした理由は。

 イルカが大好きだからです。名前は「Sakila」。名前は公募して,アフリカのスワジランドの開発者がつけてくれた名前を選びました。女性らしい,MySQLのフレンドリーでオープンな性質を表しています。