写真1●KDDIの2014年スマートフォン・タブレット
写真1●KDDIの2014年スマートフォン・タブレット
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 2014年5月8日の発表会でKDDIは、国内初となるWQHDディスプレイ搭載機や最新のグローバル端末、タフネス端末など、合計8機種の新モデルを発表した(関連記事写真1)。夏モデル特集第3回では、これらのスマートフォンやタブレットの中から主だった端末について振り返ってみたい。

夏モデルは大画面トレンドが継続

 KDDIは2014年夏モデルの特徴として、「大画面」と「電池持ち」の2つのキーワードを挙げている。1月に開催した2014年春モデル発表会では、5.5インチを超える音声通話対応端末としての「ファブレット」を強調したものの、夏モデルとしてファブレットは追加しなかった(5.5インチのisai FLはスマートフォンという位置付け)。しかし発表会中に引用した調査結果が示すように、大画面志向のトレンドは変わっていない(写真2)。

写真2●KDDIの調査では、スマホユーザーは大画面を求めているという
写真2●KDDIの調査では、スマホユーザーは大画面を求めているという
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 この方向性は、iPhoneとの差異化という意味では有効と思われる。5インチ前後の大画面を搭載し、おサイフケータイやNFC、防水やフルセグ視聴など、日本向けのAndroid端末ではiPhoneにない要素を満載することが一般的となっている。

 一方で、iPhoneに直接対抗する小型端末の少なさは気になるところだ。KDDIは「小型端末がiPhoneだけで良いとは考えていない」と言及している。2014年春モデルには本体幅63mmの「AQUOS PHONE SERIE mini」があるものの、数としては少数派にとどまっている。グローバルでは「GALAXY S4 mini」や「Xperia Z1 Compact」をはじめとする小型機が存在するが、日本向け端末にも画面サイズにもう少しバリエーションがあっても良いのではないだろうか。