「消費増税でシステムトラブル、『いなげや』で100店舗以上が定刻に開店できず」を読みました。やはり消費増税はシステムにとって鬼門だったようです。

 いなげやだけではありません。ほかにも多くの企業が、このタイミングでシステムトラブルを経験しています。1997年の消費税引き上げの際にも、トラブルに襲われた企業が多かったといいますが、17年前は古すぎたのか、教訓は十分には生きていなかったようです。

 消費増税自体は1年以上前から決まっていましたから、システムにかかわる人間に不具合を消しきれなかった責任はあります。ただ大規模な社会制度の変更がある時には、必ず対応しきれなかったシステムのトラブルが起こってきました。

 当事者を責めるだけでなく、別の視点からトラブルを減らす方法について、社会全体で考える必要があるのかもしれません。