前回は、まだあまり世間で認知されていないが、実はビッグデータを手軽に分析できるツールが世に出回っていることや、分析手法もシンプルなもので十分に新しい発見ができることを紹介しました。
手軽なビッグデータ分析を実施することによって、企画部門やマーケティング部門が、新たな施策アイデアの抽出や、数字のエビデンスに基づくスムーズな合意形成、適切なKPIの設定ができるようになるということもお伝えしました。
そこで今回はまず、手軽にできるビッグデータ分析ツールにはどのようなものがあるのか、具体的に紹介していきます。
少ない投資で手軽にできるツールの3つの条件
私が所属するギックスでは、手軽に利用できるツールの選択基準を3つ設けています。
具体的には「安価ですぐに利用でき」「プログラミングのスキルが必要なく」「サクサク動く」という3つの条件を満たすものと定義しています。企画部門やマーケティング部門が生データを手元に置き、様々な切り口を検証していくには、利用のハードルが低く、簡易で、レスポンスが速いことが必須条件になるからです。
このような3つの条件を満たす分析ツールとして、当社で重宝している分析ツールには「Aktblitz IIs(アクトブリッツIIs)」「SOFIT Super REALISM(スーパーリアリズム)」「Tableau(タブロー)」があります(初公開!IBM辞めたギックスの3人はこうやってビューカード400万会員のデータを分析している)。
では、それぞれどのような特徴があり、どのくらいの費用で利用できるのかを見ていきましょう。
Aktblitz IIsはターボデータラボラトリー(横浜市)が提供している分析ツールで、1000万行を超えるビッグデータを高速で検索・集計・結合することなどに強みを持っています。パソコンにインストールして利用でき、費用は100万円程度です。