ビッグデータ分析やデータサイエンティストの活躍が注目を集め、毎日のようにメディアをにぎわすようになっている。しかし、そこではどのようなツールが使われ、どのような環境で分析が行われているのかは、あまり具体的に紹介されていない。

 そこでこの特集では「ビッグデータをどのようなツールで分析したらよいのか」と「ビッグデータはどんな手法で分析すればよいのか」の2つに焦点を当てる。しかも、記事中で紹介するツールはいずれも、「手軽にサクサク使える」ものばかりだ。手軽とは「安く」「速く」「易しく」を意味する。

 ビッグデータ分析には大規模な分析環境が必要だという過去の“思い込み”を払しょくし、既に手軽にできる環境が整ってきていることをお伝えしたい。

 著者は日本IBMでビッグデータ分析に関わった後、同僚2人とともに独立・起業したギックスの花谷慎太郎氏だ(初公開!IBM辞めたギックスの3人はこうやってビューカード400万会員のデータを分析している)。花谷氏は自分が普段利用している分析ツールを披露しながら、ビッグデータ分析に役立つ「ツールと手法」を解き明かしていく。

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