ソフト開発分野では、スマートフォンやタブレット端末向けアプリに関する記事がよく読まれた。閲覧ランキング上位20本のうち、6本がAndroidおよびiOS関連だ。
なかでも「第1回 Android端末でできること(1)」「第2回 開発環境のインストール」が上位にランクイン。Android関連の記事は、数年前から人気コンテンツだが、Windows上の最新開発環境で手順を丁寧に紹介したことがヒットにつながった。また、業務用iOSアプリの開発方法を説明した「iOSアプリ開発に必要な知識を習得する」「Xcodeの各画面やメニューを理解する」なども好評を博した。
今年のトピックスとしては、学生プログラマの活躍が挙げられる。「現役灘高生のLisperがイベントに登壇、中学生にもLispを広めたい!」「作品数百本、プロコン優勝---世界に羽ばたく小学生プログラマ3人に聞く“楽しさ”と“将来の夢”」「面白い!学生プログラマ日本一決定戦観戦記」などが読まれた。米マサチューセッツ工科大学(MIT)のミッチェル・レズニック教授が、東京・三鷹の小学生を対象にプログラミングの授業を行った「すべての人がプログラミングを学ぶべき」も興味深い記事だ。
ランクインした記事の本数ではAndroidやiOSなどのモバイルOS関連に押され気味だが、Windowsの関連記事も変わらずよく読まれている。なかでも、日経ソフトウエアの原田英生副編集長がWindows 8/RTで動く「Windowsストア アプリ」をC++で開発した実録記事「Windows 8のC++でプログラミングの常識がひっくり返った」は、土日返上でコーディングしても思うように進まない苦労話や、苦労した甲斐あって分かったノウハウが好感を呼び、堂々の第1位を獲得した。2位にランクインした「ここが残念!Windows 8.1」も原田副編集長の書き下ろし。Windows 8.1上の開発苦労話が満載で必見である。
2014年もソフト開発分野では、AndroidやiOS関連の記事が人気を集めるだろう。Windows搭載タブレット「Surface」の売れ行きが好調とのことなので、Windows関連記事の露出も増えるはずだ。