「クラウドコンピューティング」という言葉は、2006年に当時のグーグルのCEO(最高経営責任者)だったエリック・シュミット氏が最初に使ったと言われています。その後の浸透ぶりはみなさんもご存じのとおりです。

 「富士通製メインフレームを捨ててクラウドに移行した富士通子会社の決断」、「クラウド型会計サービス『freee』、年内に2万5000ユーザーを獲得」、「コマツがGEにITで負ける日」という記事を目にして、改めてクラウドの普及を実感しました。

 規模の問題はあるのでしょうが、富士通製メインフレームを捨ててクラウドに移行した富士通子会社の決断も、クラウド型会計サービス「freee」、年内に2万5000ユーザーを獲得も、基幹業務クラウド化に関するものです。コマツがGEにITで負ける日は、自らがクラウド上にアプリケーションを作って革新的なサービスを実現する話と読めます。

 大企業から小企業まで採用が進み、既存の情報システムだけでなく、新たなビジネスのカギにもなる。「クラウド戦争、最初の犠牲者」で、インフラのクラウド化について触れましたが、業務アプリケーションのクラウド化もさまざまな分野で進み始めているようです。