レッドハットのジム・ホワイトハースト社長兼CEO(最高経営責任者)にインタビューしました。初めての取材です。商用とはいえLinuxをはじめとしたオープンソースを扱う会社のトップだから、エンジニア然とした人物ではないかという先入観は見事に裏切られました。

 オープンソースのビジネスについてだけでなく、マイクロソフトやオラクルといった現時点では売り上げで大きく勝るライバルに対する見解を尋ねたのですが、答えはいずれも論理的かつ強気です。どんな人物なのか興味が高まりました。

 経歴を聞くと、レッドハットの前は米デルタ航空のCOO(最高執行責任者)です。その前はボストン・コンサルティング・グループに勤めており、9.11の後、顧客だったデルタに乞われて転職したとのことでした。

 敏腕コンサルタントで大手企業の経営にも通じているわけです。しかも大学ではコンピューターサイエンスを学んだといいます。ふとマイクロソフトの次のCEOになると面白いのではないかと思い、「誘われていないのですか」と尋ねました(関連記事:マイクロソフト、去りゆくバルマーCEOの大声Microsoftの次期CEO、候補者が5人程度に、FordのCEOやNokiaの前CEOなど米マイクロソフト、バルマーCEOが1年以内に退任と発表)。

 笑いながらの答えは「マイクロソフトは自分にはフィットしない」というものでした。レッドハット直近の四半期売上は3億7400万ドルで、マイクロソフトの数十分の1です。扱う製品の幅も段違い。会社の文化も正反対だとも考えてのかもしれません。私の質問に現実味がなかったのかもしれませんが、同氏からはレッドハットの仕事は魅力的だと言わんばかりの雰囲気があふれていました。

 インタビューの内容はITproで公開する予定です。