JavaOneレポート、前編に続いて後編は、筆者がJavaOneで聴講したセッションの中から興味深かったものを紹介していきます。

 筆者はJava SEとJavaFXのセッションを中心に聴講してきたので、ここで取り上げるセッションもJava SEとJavaFXになります。

 JavaOneのセッションはカンファレンスセッションと、BOF (Birds of a Feather)が中心になります。今年は300以上のカンファレンスセッション、100以上のBOFがありました。

 これに加えて、ハンズオンラボやチュートリアルセッションも行われています。

 今年のJavaOneの特徴として、Java SE 8に関するセッションが多くあったということがあります。来春リリース予定であることから、セッションが多くあることは予想できましたが、予想外だったのがオラクルの社員以外のセッションが多くあったことです。

 後述するDate & Time APIに関するセッションもスペックリードのStephen Colebourne氏がオラクル社員ではありません。この傾向は、Java SEの開発がOpenJDKに移行し、誰でも開発に参加できるようになったということから来ているのかもしれません。

 例年、人気があるのはパフォーマンスチューニングや、GCなどのヒープに関するもの。やはり、困っている人が多くいるのでしょう。筆者もG1GCのセッションを聴講しました。

 去年までG1GCはほとんどチューニングは必要ないと述べられていたのに対し、今年になってみるとやはりG1GCもチューニングが必要と意見が変わっていたのが印象的でした。

 やはり、実際に使ってみた知見がたまってくると、理想通りにはいかなということが分かってくるのでしょう。